大山牧場うしおじさんブログ
高松市御厩町(みまやちょう)にある県立総合プールにて
当牧場の牛乳や乳製品を置いていただけることになり、
今日はご挨拶を兼ねて施設を訪問させていただきました
水深2メートルにもなる日本水泳連盟公認プール
そして公認の飛び込みプール
いずれも見るのも初めての大迫力
施設の素晴らしさもさることながら、
プールを運営しているシンコースポーツのスタッフの皆様が
この日は施設自体はお休みの中、安全講習などをされていて、
この施設を大切に思っている思いがまぶしく伝わってきて、
接しているだけで気持ちがアガる経験をしました。
モンモンと熱気にあふれる室内プールサイドで
牛乳に対する思いを聴いていただいた大山店長も
皆様の熱気に押され気味
いろんな世代の方々がキラキラと大事な時間を過ごすプール施設
そんな場所に、
当牧場のシューアイスや牛乳を選んでくださったお気持ちがうれしくて、
それにしっかりお応えしていこうという思いを新たにしました
遠近法みたいな写真ww
公式競技用のプールってこんなに深いんですね
充実の施設が驚くほど安価で利用できます
施設ホームページをググってみてくださいね
ショーミな話、新人社員の私はまだまだ商品知識が皆無でして
さまざまな感想はいらっしゃるお客様と何ら変わりません。
で、牧場のソフトクリーム
今日は工房内にワッフルコーンを見つけました
「雨が上がったし、そろそろかなー」という感じで、
お客様をお待たせしないようお天気を眺めながら
数を調整、焼いてはくるくると巻いています
牧場内、ジャージー牛から100メートル、24時間でソフトクリームになる、という驚きは5月のブログに書きましたので
更に今日は当牧場のジャージー牛の育て方について
牧場は経済活動をしていますから生乳を出せない牛は不採算
子牛から乳用牛になるまでの不採算の期間は、牛は育成牧場に受託され
そこで人工授精して妊娠までさせて、出産直前に畜主のもとへ退牧というのが効率のよい酪農の姿です
それは酪農という産業を支えるためのシステムの一つ
酪農は生き物が相手ですから、気候や経営者の暮らし方に合わせて十人十色が正解です
そんな中、大山牧場のジャージー牛たちはずっとここで育ちます
ここで生まれて、ここで育って、ここで牛乳出して
さすがに肉処理は他業者さんにお願いしますが
お肉として召し上がっていただくところまでを業としています
当牧場の理念の中では子牛の時代もここで過ごし
最初から最後まで「牛の命をいただく」
それが大山牧場の譲れない部分だということです
そんな牛たちからのソフトクリームに感極まってここで一句
「世の中にソフトクリームは数あれど ただひたすらの無垢 のどに満つ」
上の部分はどっかの常套句ですけどね
大きなひとみと大きな耳、黒く潤う鼻先がかわいいジャージー牛、
その子牛となればバンビのようにかわいい かわいい
かわいいのにべろーんと舌を出してきて
はばかることのない変顔で舐めてきます
牛になめられる肌触り、どんな感じかイメージできますか?
牛の舌はざらざら
猫に近い感じです
是非とも当牧場にお越しいただき、舐められ体験、してみるといいよ
猫の舌がざらざらなのは舌で肉をそぎ落とすためだ、といいます。
犬は舌よりあごを使って食べるんでしょう。
牛の舌がざらざらなのは草を巻き込みやすいからだと説明されています。
ということはヒツジやヤギ、キリンの舌なんかもざらざらなのでしょうか?
ところで魚には舌がありません。
水圧で吸い込む方法か、口を開けたまま吸い込みに行くかして、
食べ物を喉の奥に流し込む方法です。
カエルなどの両生類は舌はありますが、口の中を湿らせておくために水の近くに暮らさなければなりません。
私たちは口の中に唾をため舌で食べものを押し込むことで
地上で暮らせるように進化したのだそうです。
かつて水の中に棲んでいた 私たちの体の中に海を再現しているのが舌なんだなと
牛の舌のボリューム感のせいで、今日はついつい「舌」に思いを馳せました
建築中の新店舗が完成する前に
ツバメの家が完成しました
牧場周りの害虫を食べて農作物を守ってくれる益鳥
商売繁盛の象徴ともいわれるツバメ
縁起がいいと見守っている間に早々とできあがり
「巣をかけやすいように台をつけてあげたら」
と提案したところ
「台をかけたら巣作りをやめてしまうのが常識よ、
あなた知らないの?」って。
まさに私の自宅で最近、同じことが起きたばかりで
なるほどね、常識だったとは。
夫が100均素材でツバメのために足場をつくった途端
来なくなって、より不便な換気口の位置に巣が作られました
支えやカラス除け、糞除けは
巣作り中につけてはだめ、
つけるなら抱卵が始まってからがよいと
日本野鳥の会のサイト
糞が落ちるのは子育て中の2週間程度
そのうち「うしおじさん」にフン受けをつけてもらいましょう
ところで卵やヒナいる巣を壊すのは鳥獣保護管理法違反
1年以下の懲役または100万円以下の罰金だそうなのでご注意を!
今日は日曜日、昨日までの雨はすっかり上がって
ソフトクリームの列にたくさんの笑顔が並んでいます。
昆虫採集の網を手にしてらっしゃる親子さんがいたので
「何が取れるんですか」とお声をかけたら
「トンボを狙ってるんですけどあんまりいないですね」
とのお返事。
その後牧場内をうろついてみると
シオカラトンボをみかけました。
シオカラトンボは警戒心が強くて移動も速い。
難易度高いです
先々週お声をかけたお客様には
「カマキリ、いますか」と聞かれました。
「夏の終わりにはでかいのがよく出てくるけど…」
ちゃんとお答えできなかったー。
大山牧場は昆虫採集というニーズも満たします。
今後積極的に観察し、虫情報をアップしようと思います。
いや、割と好きな方なンで。
昨日、近くの栴檀(センダン)川でたくさんのホタルを見ました。
県道10号線と川が交差するあたりの北側です。
聞けば、ああ、帰ってきたんだね、という返事。
増水や川岸の整備が進んでいなくなっていたのが戻ってきたということのようです。
それが珍しいのか、珍しくないのか
よそから来たばかりの私にはわからない。
さっきロバのパン屋さんが大音量で走り抜けたので思わず動画を撮ったけど
こちらじゃよく見かけるものなんだってね。
牧場のスタッフになったとたんに
他人様にお伝えしたいことがたくさん増えたので
一念発起して一眼レフカメラを購入しました
今まで目の前の誰かに伝えたいことを伝えたり
同じものをみて共感したりするのには言葉の方がよいと思っていたアナログ派。
しかし、言葉があふれて追いかけきれない情報社会であり
言葉だって本来真実など伝えきれない
今、画像は「モジ」に代わるものかもしれません
とりあえず牧場の牛たちと
ミルクラスク、和三盆ラスクの写真を撮りましたが
いろんな撮影モードや機能を使いこなせてなくて
本日の画像アップは断念。
よい画像を加えてのスタッフブログに乞うご期待。
ファンも多かった希少糖ヨーグルトは今月末で生産を停止し、販売も終了しました。
しかしまだまだ、和三盆を使った手作りヨーグルトが楽しんでいただけます。
希少糖とは英語でレアシュガー(Rare Sugar)
カロリーはほぼゼロ
「食後の血糖値上昇を緩やかにする」
「内臓脂肪の蓄積を抑える」
一般的な果糖からレアな希少糖を変換する微生物を
1991年に香川大学の何森教授が農学部の食堂の裏で発見したのだそうで、
まさにさぬきのお砂糖です。
一方、さぬき和三盆の製糖に成功したのは1790年といいますから231年前。
ざっくりいうと高松藩で砂糖の研究をしていた向山周慶という人が、たまたま助けた行き倒れのお遍路さんが薩摩藩奄美大島の砂糖づくりをしていた人で、恩返しに薩摩藩のサトウキビを持ち出し、砂糖づくりを教えてくれたのが始まり。
「お盆の上でお砂糖を三回研ぐから和三盆」というんだそうで製糖に手間暇がかかります。
高松藩が門外不出とした中で、限定的に和三盆の製糖の許可を得た5軒の庄屋さん。
この時の5軒のうち、唯一現存しているのが三谷製糖さん。
その三谷製糖さんの和三盆を使ったのが当牧場の手作り飲むヨーグルト。
古の人々の手から手へ渡り継がれてきた技術の結晶であることに
思いをいたせばいよいよ希少な和三盆糖。
ジャージー牛乳に向けた思いに通じるものがあります。
さぬきはつくづくお砂糖と縁が深い土地なのだなぁと思うにつけ、
ヨーグルトの味わいが増しますね。
スタッフの立ち位置でブログを書いているものの
昨日今日この地に住み始めた私などより
お客様の方が大山牧場についてよくご存じです。
昨日の夕方、日が傾きかけた時分に「ウマ子さん」に声をかけている小学生連れのお母さまが見えました。
お子様は学校のあと、お母さまは一日のお勤めのあとだろうと想像します。
貴重な親子の時間に訪れて下さる方がいらっしゃることに幸せを感じます。
今朝は早朝から「朝ごはん食べに来ました」という若いご夫婦がお見えでした。
「うちの子と同じころに生まれたヤギさんがいて、その子を毎回フォローしているんです」というお母さまもいらっしゃいました。
お客様の企業への親近感をマーケティング用語でブランド・アンフィニティといいます。
そんな用語を使うまでもなく
大山店長が真面目に真面目に育ててきたこの牧場に対する誠意や熱意を
皆様が慕わしく思ってくださっていることとうれしく思います。
ブランド・アンフィニティを高めるための理論として
お客様の気持ちになって考える、ということがあります
お客様の期待は明確な時もあるし、お客様自身が無自覚なこともある。
それを読み取ってそれに応え、おいしいとか楽しいとか気持ちがいいとか
ハッピーな気持ちを提供する製品を作る場でありたい
夢農工房「うしおじさん」です。
牛舎に至る坂道にびっくりグミがびっしり生っているので
聞くとこの地方では「しゃしゃぶ」と呼ばれるのだそうです。
この地で牧場を始めた先代大山英一が敷地内にたくさん実のなる木を植えたそうで
「しゃしゃぶ」やマルベリーの他にも柿やヤマモモが見えます。
マルベリーとは、別名桑の実。
マルベリーもしゃしゃぶも摘んでそのまま生食が基本です。
(良い子はちゃんと洗いましょう)
青森県の生家では庭先にもスグリやグズベリ、ユスラウメ等の木がありました。
サルナシは楕円形で緑色が食べ時
北海道のハスカップはちょっと長めの実です。
ストロベリーやブルーベリーを除くほとんどのベリーは
実がほろほろとか弱くて輸送や保存に向かないので
生の実を食べるチャンスが少なくて
手に入るのはほとんどドリンクやジャムに加工されたもの。
それだけに呼び名にも地方色たっぷりで
懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか?
マルベリーも「しゃしゃぶ」も非常に栄養価が高く
特に抗酸化作用、つまりはアンチエイジングに効果的だといいます。
バケツいっぱいに摘んで帰って
しゃしゃぶはそのままいただき
マルベリーは果実酒にしようと思います。
どうぶつ牧場には小さなお子様連れのお客様がよくお見えです
「ヒロくん 『牛さん、こんにちは』 って言ってごらん」
「マユちゃん 『ヤギさんに はい どうぞ』 ってしてごらん」
などとパパやママがお子様に声をかけられます
自然に親しむ心を育ててほしい
コミュニケーションを育ててほしい
いろいろな命に肯定的であってほしい
そんな想いが無意識のまんま
そんな働きかけになるのでしょう
親と子だけの相互関係に、動物という第3者が加わるのもチャンス
親が動物たちに肯定的に接する姿が
未知なるものにも心を開いていいんだな、とか
パパママは動物にも優しいんだな、とか、
様々なメッセージを子供たちに伝えます
子育ての時代が通り過ぎた身からみると
幼い我が子とのひと時は本当に宝物
大事な家族の思い出の中に大山牧場が刻まれる
それってかなり目に幸せなことです